
スタートアップにとって、資金調達は避けて通れない壁です。
これは日本人起業家にとっても同じことです。
しかし、日本でビジネスを立ち上げようとする外国人経営者にとっては、この壁はさらに高く、複雑になります。
言語、ビジネス文化、商習慣、銀行との関係。
どれも一つひとつが不慣れで、乗り越えるには時間とエネルギーが必要です。
たとえ日本語を流暢に話せたとしても、融資や補助金の申請は、まったく別の戦場です。
多くの外国人起業家が、日本人スタッフとともに挑戦しながらも、何か月も結果が出ず、次第にこう感じてしまいます。
「日本は、外国人起業家に閉ざされているのではないか」
外国人起業家が直面するのは「能力」ではなく「アクセス」の問題
私はここ数年、日本でビジネスを始めようとする外国人起業家の支援に携わってきました。
彼らの多くは、
- 高い専門性や技術力を持ち
- グローバルな視点で事業を構想し
- 日本市場での成長に本気で取り組んでいます
それでも、挑戦が止まってしまうケースが少なくありません。
よく聞く声は、次のようなものです。
- 支援制度があることを知らなかった
- 補助金や融資があるのは分かるが、どこから始めればいいか分からない
- 書類や審査の進め方、日本特有のルールが分からない
そして、行き着く先が
「日本は外国人起業家に閉鎖的だ」という印象です。
しかし、これは個人の能力や意欲の問題ではありません。
制度へのアクセスが設計されていないという、構造的なギャップの問題です。
日本には「使われていないスタートアップ支援」が存在する
実は、日本のスタートアップ支援制度は、コロナ禍をきっかけに大きく進化しました。
- 補助金・助成金制度の拡充
- 日本政策金融公庫(JFC)による創業融資の柔軟化
- 地方自治体による外国人向け支援プログラムの創設
制度そのものは、確かに存在しています。
そして多くの場合、外国人起業家であっても条件を満たせば活用可能です。
にもかかわらず、
- 情報が適切な言語・タイミングで届かない
- 申請プロセスがブラックボックスに見える
- 誰に相談すべきか分からない
結果として、
「本来使えるはずの制度が、使われていない」
という現実が続いています。
KANAI&COのアプローチ:制度を「実現可能な戦略」に変える
KANAI&COは、このギャップを埋めるために存在します。
私たちは単に
「補助金を申請する」「融資書類を書く」
ことを目的にしていません。
日本の制度を前提に、事業戦略として資金調達を設計する
それが、私たちのアプローチです。
これまでに、次のような支援を行ってきました。
- ✅ シリコンバレー発スタートアップ
→ 創業融資+補助金で約750万円を調達 - ✅ 中国人創業者によるIT企業
→ 赤字の状態でも、日本政策金融公庫から1,500万円を調達 - ✅ イスラエル人主導のスタートアップ支援事業
→ JFCから4,800万円の融資と補助金4,000万円を活用し、日本事業を拡大
これらは理論ではありません。
制度が正しく理解され、戦略として使われた結果です。
そして、この複雑さは、外国人起業家だけのものではありません。
日本人スタートアップにとっても、同様に難易度の高い領域です。
なぜ「グローバルスタートアップ・コンサルティング」なのか
KANAI&COが掲げるグローバルスタートアップ・コンサルティング とは、
- 外国人起業家が日本でローカルに成功すること
- 日本の制度・人材・資金にアクセスできるよう設計すること
そしてその先で、
- 日本人のグローバル人材が関わり
- 日本のスタートアップとコラボレーションが生まれ
- 日本のスタートアップが、自然にグローバルへ向かう
そうした循環をつくることを意味しています。
インバウンドの成功は、日本のスタートアップの未来と切り離された話ではありません。
今後、KANAI&COが発信していくテーマ
今後、ブログとニュースレターを通じて、以下のテーマを実務ベースで発信していきます。
- グローバルスタートアップ支援
(日本の制度・エコシステムへのアクセス設計)
- 補助金・助成金の活用
(使える制度と申請の実務)
- 融資・資金調達戦略
(JFCなどの公的支援と民間資金、そしてエンジェル投資などの組み合わせ)
- 事業計画と戦略設計
(日本の文脈で「通る」計画の作り方)
これらはすべて、日本で実際に起きているケースをベースにお届けします。
👉 初回の英語記事はこちら
日本のスタートアップにとっての意味
外国人起業家が、日本で根を下ろし、ローカルで成功すること。
それは、
- グローバル人材が集まり
- 新しい視点が入り
- 日本のスタートアップが世界と接続される
ための土壌を育てることでもあります。
KANAI&COは、その接点と導線を設計し、次のスタートアップエコシステムづくりに貢献していきます。
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次回は、
「外国人起業家が活用できる日本の公的資金制度の全体像」
を詳しく解説します。
どうぞお楽しみに。
KANAI&CO
金井 信次(Nobuji Kanai)
