
― インバウンドから始まり、日本のアウトバウンドにつなげるために ―
KANAI&COでは、「グローバルスタートアップ・コンサルティング」を単に外国人スタートアップを日本に呼び込むための支援 とは位置づけていません。
この取り組みは、日本のスタートアップや企業が、将来グローバルに展開していくための 実践的な経験と学習の場を、国内につくることそのための布石でもあります。
外国人経営者が日本で事業を立ち上げ、成長していくプロセスに伴走することは、日本のスタートアップや経営人材にとっても、「グローバルで戦うとはどういうことか」を ローカルで体感する機会 になるからです。
「グローバル」を三つに分けて考える
KANAI&COでは、グローバルスタートアップを次の三つのフェーズの連動として捉えています。
- インバウンド:外国人起業家が日本でスタートアップを立ち上げ、成長する
- ローカル:日本の制度、エコシステム、人材、企業と結びつく
- アウトバウンド:日本のスタートアップや人材が海外へ展開していく
重要なのは、これらを 別々の話として扱わないこと です。
⇒ 外国人経営者が日本で成功すること。
⇒ 日本のスタートアップが海外で挑戦すること。
この二つは一見無関係に見えますが、実は非常に密接につながっています。
外国人経営者が日本にもたらしているもの
外国人経営者は、単に「海外の人が日本で会社をやっている」という存在ではありません。
彼らは、
- 強い成長志向
- リスクを取って先行投資を行う意思決定
- ゼロから事業を立ち上げた創業者としての経験
- グローバルな人材ネットワーク
といった要素を、日本のスタートアップ・エコシステムにもたらしています。
日本政策金融公庫の調査でも、外国人経営者は日本人経営者と比較して成長志向や新規事業への挑戦意欲が高い傾向 が示されています。
これは、日本のスタートアップにとっても学ぶべき点が多い領域です。
日本のスタートアップ支援制度は「世界トップクラス」になりつつある
2022年、旧岸田政権は「スタートアップ育成5か年計画」を打ち出しました。
これは、日本のスタートアップ政策における明確な転換点でした。
現在、日本には次のような強力な支援制度が存在します。
- 日本政策金融公庫の創業融資
創業前後でも最大7,200万円、無担保・無保証での融資が可能 - 中小企業庁・経済産業省の補助金
数十万円規模から、数十億円規模まで幅広い選択肢 - NEDO DTSU(ディープテック・スタートアップ支援)
売上前の段階から、最大6年間・30億円規模の支援
制度そのものは、世界的に見ても非常に恵まれています。
それでも日本のスタートアップ・エコシステムが外国人経営者に「使われていない」理由
問題は、制度がないことではありません。
多くの外国人経営者、そして日本のスタートアップにとっても、
- 情報が断片的
- 制度の全体像が見えない
- 誰に相談すれば良いかわからない
- 日本語・商慣習・意思決定プロセスの壁
といった構造的なハードルが存在します。
結果として、本来使えるはずの制度が十分に活用されていない のが現状です。
CIC東京で感じた「違和感」
ある日、虎ノ門のCIC東京で、同じ日・同じ会場において二つのディスカッションが 同時に開催 されていました。
一つは、
外国人経営者が日本で事業を行う際の課題について。
もう一つは、
日本のスタートアップ経営者が海外展開で直面する課題について。
両者はまったく交わることなく、別々に議論されていました。
しかし、その内容を聞くうちに、私は強い違和感を覚えました。
この二つの課題は、本当に別物なのだろうか?
二つの世界をつなぐことが、次の成長につながる
外国人経営者は、日本のエコシステムや信頼関係にアクセスしたいと考えています。
日本のスタートアップは、グローバルな人材や実践知を必要としています。
この二つが交わることで、
- 外国人スタートアップは日本で成功し
- 日本のスタートアップは国内にいながらグローバル経験を積み
- 将来のアウトバウンド展開への土台ができる
KANAI&COは、ここに大きな可能性があると考えています。
KANAI&COのグローバルスタートアップ・コンサルティング
KANAI&COでは、まず インバウンドの成功 にフォーカスします。
外国人スタートアップが日本で事業を立ち上げ、成長し、日本のスタートアップや企業と協業できる状態をつくる。
そのために、次の二つのサービスラインを展開しています。
1. Japan Entry Bridge
- 日本市場向けPMFレビュー`
- 日本進出戦略
- 会社設立・スキーム設計(GK/KK/親子会社構造)
- 経営管理ビザ取得支援
2. Japan Startup Gateway
- エコシステム連携
- 資金調達・補助金活用
- 事業戦略構築
- 人事・報酬設計
- マーケティング・コラボ戦略
なぜ今、このアプローチなのか
外国人経営者が日本の制度や商慣習を理解し、信頼できるローカルな関係性を築きながら事業を成長させていくと、そこでは単なる「支援」を超えた変化が生まれます。
外国人経営者と日本のスタートアップが、協業や実務を通じて相互理解を深めていくことで、
- 経営判断や組織づくりにおける多様な視点が共有され
- ビジネス慣習や価値観の違いが、実践的な学びに変わり
- 海外展開の前段階として、グローバル経験と人材がローカルで育つ
知識は循環し、人材が行き交い、日本のスタートアップ・エコシステムは理論ではなく、実践としてグローバル化していきます。
KANAI&COが考える「グローバルスタートアップ・コンサルティング」とは、海外に出ていくことだけを指すものではありません。
日本というローカルの中で、世界と交わり、次のグローバルとしての成長に必要な経験と関係性を育てていくこと。
そのための「交差点」をつくることが、私たちの役割です。
次に続くコンテンツについて
今後は、この記事で紹介した考え方をベースに、
- 外国人経営者の日本での実践事例
- 補助金・融資・資金調達の具体的な活用プロセス
- 日本と海外をつなぐ、組織・人材・戦略のリアル
を、より実務的な視点でお届けしていきます。
グローバル展開を目指す方のためのニューズレターを開始します
📩 このニュースレターでは
記事では書ききれない背景や判断の裏側、現場でしか得られないグローバルのウラ話も共有していきます。
また、
「日本進出を検討している」
「海外展開を見据えて準備したい」
そんな方は、お気軽にご相談ください。
👉 お問い合わせ・相談はこちら
[お問い合わせリンク]
日本で、そして世界で。
グローバルなスタートアップ拠点を、共につくっていきましょう。


